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里の大黒様さとのだいこくさま

対象物の特徴・来歴等

 里の牧野進さんの家に、由緒ある大黒様の掛軸があります。この大黒様にはこんな話があります。
 数代前のご先祖が、静岡県浜松の醸造元へ奉公に出られ、長い修業を終え独立することになった。奉公先の取りなしで一家をなし、醸造業の店も大変繁昌しました。家業も安定し、仕事にゆとりができると幼いときの思い出がつのるものです。主人は実家への手土産に、お金と藤の苗と、大黒様の掛け軸一幅を持って帰られました。
 この大黒様の軸は、狩野派の絵師が画かれたもので、大黒様が烏帽子をかぶり、袋を背負って、俵をふまえておられるごく普通のお姿です。日本では、大黒様のことを五穀豊穣をつかさどる神様としてうやまい、福徳をさずけられる福神としてひろく信仰をあつめています。
 この大黒様に不思議なことがおこりました。毎年10月22日に、お椀にご飯を盛り、野の幸であるイモやダイコンを、いとこ煮と一緒にお供えしおまつりをすると、お椀にもったご飯が不思議と盛り上がりお椀からごぼれたり、時にはお椀のご飯がひびわれてかさが減ったりするのです。お椀のご飯が盛り上がるとその年は豊作、ご飯がひびわれるとその年は豊作。
これがよくあたりました。ご飯がひびわれるとその年は日照りつづきで不作でした。この不思議なちからをこの大黒様はお持ちになっているということが近在の人々に知れわたりました。
 農家にとって、その年の豊凶はたいへんな関心ごとです。かつては、粥うらないと共に大黒様へのおうかがいも盛んであったといいます。
 また、このとき持ち帰られた藤の苗は福束小学校の校庭に植えられましたが、その後校地の変更で今は福束保育園の東南の藤棚で根をおろし、つるをのばして園児たちに豊かなみどりと木かげをひろげています。これも大黒様の福徳に包まれた光景かもしれません。

参考文敵:わのうち百話

詳細情報

場所 輪之内町里763
連絡先

TEL:
FAX:

所有者 牧野進
製作年代
撮影日   経度 35.3026279 
調査年月日   緯度 136.6366905 
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輪中のまち輪之内町

水郷地帯の岐阜県輪之内町。
輪中に位置するこの町は、昔から 川の氾濫をくり返し、生命、家屋、農地等を奪いつつも、水害から身を守るため 様々な治水事業を行ってきました。
中でも宝暦年間に行われた治水事業は、輪之内町のの歴史上大変重要であり、今の輪之内を形づくっています。 輪之内町内には薩摩藩の功績をたたえた史跡や、水と戦ってきた数々の知恵が今も生きています。