中郷新田の北側にあり、輪之内では智福寺のみ阿弥陀如来を本尊とする浄土宗総本山知恩院の末寺である。明治初年の寺院明細帳に、寬永元年(1624)の創建。昭和の寺院記録には、開山は燈蓮社伝誉上人寂融高閑和尚とある。現在の住職で21代目である。
智福寺は浄土宗の為、本堂には阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)が並んで祭られている。正面の門は、総欅(けやき)で造りで、両横には地蔵が奉られている。
明治24年の濃尾大震災で本堂と鐘堂が倒壊。本堂は27年に再建され現在に至る。平成22年に鐘堂を新しくし、つり鐘は昭和24年に制作された。
以前は、観音堂の本尊を内陣脇に祭っていたが、観音堂を新しくしたので本尊を戻し、毎年9月10日の観音さん祭りには法要を営む。
文化文政の頃から明治初年まで、住職が寺子屋を開設し、20~30人の子に教育を行っていた。
大東亜戦争の時、寬政4年(1792)鋳造のつり鐘を供出した。
参考文敵:輪之内町史・開けゆく輪之内・昭和63年広報
場所 | 輪之内町中郷新田917 |
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連絡先 |
TEL:0584-69-2700 |
所有者 | 住職 早野 良博 |
製作年代 | 寬永元年(1624)創建 |
撮影日 | 2012年3月14日 | 経度 | 35.292132423960766 |
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調査年月日 | 2012年3月2日 | 緯度 | 136.63567543029785 |
水郷地帯の岐阜県輪之内町。
輪中に位置するこの町は、昔から
川の氾濫をくり返し、生命、家屋、農地等を奪いつつも、水害から身を守るため
様々な治水事業を行ってきました。
中でも宝暦年間に行われた治水事業は、輪之内町のの歴史上大変重要であり、今の輪之内を形づくっています。
輪之内町内には薩摩藩の功績をたたえた史跡や、水と戦ってきた数々の知恵が今も生きています。