日本の歴史上でも極めてダイナミックな土地利用の現場「輪中」。独自の生活文化も花開きました。しかし、それらを今に伝える資源・地形は徐々に撤去・改変が進み、輪中独特の環境は失われつつあります。この機会に、地域アイデンティティである「輪中」にまつわる土木・歴史・文化・地形の面白さや可能性を確認。輪中活用の議論を輪中のまち「輪之内」で行います。
水郷地帯の岐阜県輪之内町。
輪中に位置するこの町は、昔から
川の氾濫をくり返し、生命、家屋、農地等を奪いつつも、水害から身を守るため
様々な治水事業を行ってきました。
中でも宝暦年間に行われた治水事業は、輪之内町のの歴史上大変重要であり、今の輪之内を形づくっています。
輪之内町内には薩摩藩の功績をたたえた史跡や、水と戦ってきた数々の知恵が今も生きています。