人物・民話
キツネとおだまき きつねとおだまき
対象物の特徴・来歴等
昔、大吉新田の三昧に、夜な夜なキツネが出ては、人をだますという噂があった。
ある日、下新田の喜三郎という若者が帰り道、大吉新田の小川屋という屋号でおだまきを作ってあきなう清兵衛という店屋があり、この店でひと休みした。熱い番茶と、焼きたてのおだまきで胃袋をみたし、時間のたつのも忘れてしまった。「これはうかつや。早く帰らにゃならんわい。」と、喜三郎は土産に一つつみのおだまきを買い、三昧にさしかかったとき「きささ、きささ、きささ。」と呼ぶ声が。振り返ると、花嫁姿の娘が立っていた。喜三郎は娘をにらみつけ大声一喝「おだまきほしけりゃ、くれてやろう。」と、どなりつけた。すると、目の前の娘は消え、お墓のわきにしょんぼりとしているキツネが。
喜三郎さんは、枯れ葉の上に、おだまきを一個のせ、「これからは、人をだますでないぞ。」と優しく言い聞かせた。それ以来、三昧でのキツネのいたずらはなくなったそうです。
ある日、下新田の喜三郎という若者が帰り道、大吉新田の小川屋という屋号でおだまきを作ってあきなう清兵衛という店屋があり、この店でひと休みした。熱い番茶と、焼きたてのおだまきで胃袋をみたし、時間のたつのも忘れてしまった。「これはうかつや。早く帰らにゃならんわい。」と、喜三郎は土産に一つつみのおだまきを買い、三昧にさしかかったとき「きささ、きささ、きささ。」と呼ぶ声が。振り返ると、花嫁姿の娘が立っていた。喜三郎は娘をにらみつけ大声一喝「おだまきほしけりゃ、くれてやろう。」と、どなりつけた。すると、目の前の娘は消え、お墓のわきにしょんぼりとしているキツネが。
喜三郎さんは、枯れ葉の上に、おだまきを一個のせ、「これからは、人をだますでないぞ。」と優しく言い聞かせた。それ以来、三昧でのキツネのいたずらはなくなったそうです。
詳細情報
場所 | 輪之内町大吉新田 |
---|---|
連絡先 | TEL: FAX: |
所有者 | |
製作年代 | |
撮影日 | 2011年9月30日 |
調査年月日 | |
経度 | 35.2700175 |
緯度 | 136.6192435 |
現在地からルート確認
|