人物・民話
清十郎稲荷 せいじゅうろういなり
対象物の特徴・来歴等
楡俣新田の江翁寺の観音堂南にまつられている、伏見清十郎稲荷大明神と名づけられたお稲荷さんには、こんないい伝えが残っている。
昔、江翁寺に凞道和尚(きどう)がおりました。和尚は一人暮らしの為、近所のおまつばあさんが家事をしに来ていました。家事が終わるとよく和尚の肩をもんでくれました。その晩もいつものようにもみはじめたのですが、肩の骨が折れんばかりの力でもみ出したので、あまりの痛さに驚いた和尚は、目を肩の方に向けビックリ。毛むくじゃらの狐の手が。大声でどなると、狐は逃げて行きました。その後を追うと、狐はおまつばあさんの家へ。中には、おまつばあさんが泥まみれで高いびきをかいて眠っていました。和尚は、あの狐がおまつばあさんに乗り移ったに違いないと思い、お経を読み始めました。すると、とりついていた狐が『本堂の下から、観音堂へ移る。そのときに本性をあらわそう。』といって年老いた狐が姿をあらわした。『和尚さん、昔は養老の山の中に住んでいたが、あそこでは食っていけんのでここへやってきた。追いださんで下さい。わしが死んだら、ここにまつって下さい。』と頼むので、和尚は『まつってやろう。何という名だ。』とたずねると『名は清十郎と申す。』というので、京都の伏見稲荷にお願いし、お稲荷さんの資格を貰った。
清十郎稲荷がある江翁寺は、輪中文化財(信仰)で紹介しています。
参考文敵:わのうち百話
昔、江翁寺に凞道和尚(きどう)がおりました。和尚は一人暮らしの為、近所のおまつばあさんが家事をしに来ていました。家事が終わるとよく和尚の肩をもんでくれました。その晩もいつものようにもみはじめたのですが、肩の骨が折れんばかりの力でもみ出したので、あまりの痛さに驚いた和尚は、目を肩の方に向けビックリ。毛むくじゃらの狐の手が。大声でどなると、狐は逃げて行きました。その後を追うと、狐はおまつばあさんの家へ。中には、おまつばあさんが泥まみれで高いびきをかいて眠っていました。和尚は、あの狐がおまつばあさんに乗り移ったに違いないと思い、お経を読み始めました。すると、とりついていた狐が『本堂の下から、観音堂へ移る。そのときに本性をあらわそう。』といって年老いた狐が姿をあらわした。『和尚さん、昔は養老の山の中に住んでいたが、あそこでは食っていけんのでここへやってきた。追いださんで下さい。わしが死んだら、ここにまつって下さい。』と頼むので、和尚は『まつってやろう。何という名だ。』とたずねると『名は清十郎と申す。』というので、京都の伏見稲荷にお願いし、お稲荷さんの資格を貰った。
清十郎稲荷がある江翁寺は、輪中文化財(信仰)で紹介しています。
参考文敵:わのうち百話
詳細情報
場所 | 輪之内町楡俣新田 (江翁寺) |
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連絡先 | TEL: FAX: |
所有者 | |
製作年代 | |
撮影日 | |
調査年月日 | 2012年3月22日 |
経度 | 35.29868243803759 |
緯度 | 136.65189743041992 |
現在地からルート確認
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